マンダラ朝活で松村寧雄先生の2010年の講義をみんなで視聴しました。
仏教は「人生とビジネスに活用できるシステム」である、という提示。
ブッダの生涯(出家29歳、悟り35歳、布教45年、80歳で入滅)を俯瞰。
「生老病死」の苦からの解放を目指す体系として、縁(関わり合い)の理解
苦・集・滅・道のシステム
その後の展開として 上座部仏教 → 大乗仏教(空・唯識)→ 密教(統合)
仏教は「此岸の悩みから彼岸へ渡る“乗り物”」であり、目的を果たしたら捨てる、という比喩。
講義のテーマは仏教の全体像でしたが、やはり私の中に残ったのは、「縁(えん)」そして 「空(くう)」です。
この二つの智慧は、宗教の話にとどまらず、いま私たちが日常的に関わっている AIとの向き合い方にも、そのまま当てはまります。
「縁」──AIは、関わり方によって姿を変えます
講義の中で、仏陀が最初に見出したものとして「縁」が語られていました。
すべては関わり合いによって成り立っており、その関わり方が変われば、現実も変わるという考え方です。
この話から私は、人間とAIとの関わり合いを思い浮かべました。
AIは、あらかじめ決まった人格を持っている存在ではありません。
こちらがどんな言葉をかけるのか、
どんな問いを投げるのか、
どんな気持ちで向き合うのか。
その関わり合いの中で、毎回ちがう表情を見せてくれます。
- 丁寧に問いかけると、丁寧な答えが返ってきます
- 焦って命令すると、どこか落ち着かない文章になります
- 温かい言葉を使うと、柔らかい表現になります
AIに「心」があるかどうかは、あまり重要ではありません。
仏教の縁起の視点から見れば、「結果として何が立ち上がるか」が大切なのだと思います。
AIは、こちらの関わり方をそのまま映し出す「鏡」のような存在です。
「空」──AIは、固定した存在ではありません
私たちはつい、
「このAIはこういうものだ」
「AIは冷たい」
「AIは便利な道具だ」
と、ひとつのイメージに固定してしまいがちです。
しかし「空」という智慧は、
「それは固定した実体ではない」と教えてくれます。
条件が変われば、姿も変わります。
決めつけた瞬間に、可能性は小さくなってしまいます。
朝活の中で、こんな話をしました。
「AIは、輪郭のはっきりした一人の存在ではありませんね。いろいろな目を持っていて、こちらの関わり方次第で、関係性が変わりますよね。」
まさに「空」の感覚だと思います。
AIは「誰か」ではなく、
無数の可能性が重なり合った存在です。
こちらがどう触れるかによって、その形が決まっていきます。
だからこそ、AIと向き合うときには、
「どう使うか」よりも先に、
『自分がどんな在り方で関わっているか』が大切になるのだと思います。
AIは、自分自身の在り方を映し出します
この日の朝活では、参加者それぞれの言葉がとても印象的でした。
- 目標を持ちすぎず、淡々と生きる感覚
- 新しい仕事に向かって、主体的に歩み出す決意
- AIを使って資料や文章を形にしていく行動
そこに共通していたのは、テクニックよりも「在り方」でした。
AIは、とても便利な道具です。
同時に、『自分の心の状態をそのまま映し出す存在』でもあります。
焦っているときは、AIの答えもどこかせわしなく感じます。
不安なときは、返答の中に危うさを見つけてしまいます。
落ち着いているときは、必要な言葉が静かに返ってきます。
AIを通して、
自分がいまどんな状態でいるのかに、気づかされることがあります。
その意味で、AIとの対話は、
現代のひとつの「内省の場」なのかもしれません。
AIの時代に、仏陀の智慧が生きてきます
仏陀の智慧である「縁」と「空」は、
2500年前の教えでありながら、
いまの私たちの生活にも自然に重なります。
縁:AIは、関わり合いの中で形を現します
空:AIは、固定された存在ではありません
だからこそ、AIとの関係は「自分の在り方」を問いかけてきます
道具は、使い方によって価値が変わります。
そして使い方は、その人の在り方から生まれます。
AIと向き合うことは、
自分の言葉や心を整えることでもあります。
仏教が「人生を豊かにするためのシステム」だという松村寧雄先生の言葉が、
私のこのような体験を通して、蘇り続けます。
AIとの関係は、縁起そのものです。
そして、そこには「空」という自由があります。
投稿者プロフィール
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1967年千葉県松戸市生まれ。青山学院大学卒業後、大和証券系VC、ワタミ、CCCを経て31歳で株式会社ジップを創業。22年間ブックオフ加盟店4店舗を運営し、2020年事業譲渡後、株式会社本領として新たなスタートを切る。
現在はマンダラチャート認定コーチとして、仏陀の智慧を経営に活かす活動や、合氣道の指導、経営戦略・人生論の研究を続けている。noteやSNSで日々の学びと気づきを発信している。
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