一般社団法人マンダラチャート協会MANDALA CHART ASSOCIATION
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ドルトン東京学園 中等部「マンダラチャート・ラボ」全3回 ― 人生を攻略する冒険地図をつくる

マンダラチャート協会事務局
ドルトン東京学園 中等部 マンダラチャート・ラボ

2026年6月19日から7月3日までの3週間、ドルトン東京学園 中等部の「テーマラボ」という時間で、マンダラチャート・ラボ(全3回)を担当しました。

講師は松山 将三郎(株式会社クローバ経営研究所 代表取締役/マンダラチャート認定コーチ109号)。授業のタイトルは、こうです。

「君の人生を攻略する冒険地図を手に入れろ」


なぜ、RPGの形にしたのか

中学生に「目標を立てましょう」と言っても、なかなか手が動きません。そこで授業ぜんたいを、1本のRPGとして組み立てました。

人生は、無限の可能性を持つオープンワールドRPG。けれど地図も戦略も持たずにボタンを連打していては、ラスボス(将来の夢)は倒せない。今日、きみたちに最強の攻略本を授ける——そんな導入から始まります。

3週間のロードマップ。STAGE1(6/19)からSTAGE3(7/3)まで、1つずつ攻略していきます
3週間のロードマップ。STAGE1(6/19)からSTAGE3(7/3)まで、1つずつ攻略していきます

STAGE 1:AIトレカで、自分のステータスを知る

最初のクエストは「己のステータスを解放せよ」。自分が戦士なのか魔法使いなのか分からないまま、ドラゴンには挑めません。

用意したのは8つの質問です。これに答えると、AI(Gemini)が「3つのパワー」を読みとって、自分が主人公のトレーディングカードを作ってくれます。

  • 🪪 冒険者ネーム 冒険で呼ばれたい名前は?
  • 🔥 情熱 時間を忘れて夢中になれること・心から好きなことは?
  • 🚩 挑戦したいこと 中学・高校生活で「これに挑戦したい!」と思っていることは?
  • 🌧️ いまの悩み 今ちょっと不安なこと、うまくいかなくて悩んでいることは?
  • 💗 だれかのために 人のために動いた経験や、「ありがとう」と言われたことは?
  • ⚡ 強み 「ここは誰にも負けない」と思える得意・強みは?
  • 🧭 ゆずれない信念 大切にしている考え方・ゆずれないモットーは?
  • 🌟 なりたい未来 5年後・10年後、どんな自分になっていたい?

ただのアンケートではありません。自分のことをうまく言葉にできなくても大丈夫で、頭の中のバラバラな思いをAIに入力すると、隠れたスキルを言語化してくれます。「悩みは、強くなるためのクエストだ」と伝えたうえで、4問目にあえていまの悩みを置いているのがポイントです。

できたカードは、仲間7名のパーティに自己紹介(=カードバトル)。他の人の「必殺技」を知ることで、そのチームの最強のパーティが組まれます。


STAGE 2:9マスの魔法陣をマスターする

自分のキャラは分かった。でも、次はどこへ向かえばいい?——この状態を、授業では「STATUS ABNORMALITY:FOGGY MIND(頭の中のモヤモヤ)」と名づけました。この霧を晴らす伝説のアイテムが、マンダラチャートです。

1979年に松村寧雄氏によって開発された、思考を現実化するフレームワーク。たった「9つのマス」を埋めるだけで、モヤモヤした夢が「今すぐやるべきクエスト」に変わります。

夢を「攻略可能なタスク」に分解する3ステップ
夢を「攻略可能なタスク」に分解する3ステップ
  • Step 1:ラスボスの設定(中心) 絶対に叶えたい「最大の目標」を真ん中に書く
  • Step 2:中ボスの召喚(周囲8マス) ラスボスを倒すために必要な「8つの要素」を出す
  • Step 3:デイリークエスト(81マス) さらにそれぞれを8つずつに割って、明日からできる「81の具体的な行動」に落とし込む

伝説の勇者のセーブデータ:大谷翔平選手

ここで見てもらったのが、大谷翔平選手が高校1年生(15歳)のときに書いた81マスです。

「8球団ドラフト1位指名」を中心に据えた、15歳のスキルツリー
「8球団ドラフト1位指名」を中心に据えた、15歳のスキルツリー

中心は「8球団ドラフト1位指名」。まわりの8マスには、体づくり・コントロール・キレ・スピード160キロ・変化球・メンタル、そして「運」と「人間性」が並びます。

生徒たちがいちばん反応したのは、この2つでした。「運」を上げるための行動が、ゴミ拾い・部屋の掃除・あいさつ。「人間性」を上げるための行動が、感謝・思いやり・礼儀。

野球の技術だけじゃない。「運」や「人間性」という見えないパラメータすら攻略対象にした——そこが大谷選手のすごさで、運は偶然ではなく、自分で経験値を稼いで手に入れるものだ、という話をしました。

「大谷選手はこのマップを15歳で描いた。ドルトン東京学園 中等部のきみたちが、今ここから自分のスキルツリーを描き始めたら?きみたちのステータスは無限大。どんなラスボスだって設定できる。」


STAGE 3:地図を育てて、完成させる

最終回は、描いた地図のレベルアップです。EXPをためて称号を得ながら、自慢できる「伝説の冒険地図」に育てていきます。完成した地図は高画質で書き出して、それぞれ持ち帰りました。


つかった道具について

授業用に、ブラウザだけで動く体験サイトを作りました。AIトレカ作成、9マス/81マスのエディタ、進化モードが1本につながっています。

→ AIトレカ・アドベンチャー(授業で使った入口ページ)

生徒の入力(マンダラ・マイカード・進行状況)は、その端末のブラウザの中だけに保存されます。サーバーには送られず、ログインも不要です。そのぶん別の端末には引き継がれないので、画像保存と印刷で持ち帰るという作りにしました。学校で子どもたちに使ってもらうには、これがいちばん安心だと考えています。


マンダラチャート協会より

「目標を立てる」は、中学生にとってやや遠い言葉です。けれど「ラスボスを決めて、中ボスを8体そろえて、明日やるクエストに落とす」なら、手が動きます。9マスという形は変えずに、言葉づかいと順番だけを相手に合わせる。それだけで、同じフレームワークが中学生の道具になりました。

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