―松村寧雄先生・2010年7月1日 Ustream 第1回から学ぶ、人生とビジネスを豊かにする智慧―
松村寧雄先生が2010年7月1日にUstreamで配信された第1回講義をもとに、私自身の実践と重ねながら、そのエッセンスを整理してみます。
結論から言えば、この回で語られている核心は、非常にシンプルで、そして深い。
「仏教は、人生と心を扱う“システム”である」
という一点に尽きます。
1.そもそも「システム」とは何か
松村寧雄先生はまず、「システムとは何か」を明確に定義されます。
システムとは
- 明確な目的を持ち
- 混沌とした対象に対して
- 手段を組み上げ
- 効果的な結果を生み出すもの
この構造がそろって、はじめて「システム」と呼べる。
そして、ここで用いられる例えがとても印象的です。
串カツの例え
肉とネギを、ただバラバラに置いても「食べられなくはない」。
しかし、それでは商品価値は生まれない。
ところが
「一本の串(手段)に通すことで、」
「串カツ」という価値ある商品が生まれる。
バラバラな要素を、目的に向かって組み上げる、これがシステムである。
この比喩は、のちに仏教の話へと自然につながっていきます。
2.経営は、典型的な「システム」である
次に語られるのが、私たちにもなじみ深い「経営」です。
- 対象:市場(極めて混沌としている)
- 目的:利益を出すこと
- 手段:経営戦略・計画・組織・仕組み
混沌とした市場から、
戦略という手段を組み上げて、
成果(利益)を生み出す。
これは、誰もが「システム」だと理解できる構造です。
3.では、仏教はなぜ「システム」なのか
ここから、松村寧雄先生はさらに問いを投げかけます。
仏教は、本当にシステムと言えるのか?
答えは、明確に「YES」です。
仏教システムの構造
- 対象:人の心
- 市場以上に混沌としている
- 自分でもよくわからない
- 目的:悟り・安心立命
- 苦からの解放
- 豊かな生の実現
- 手段:八正道をはじめとする実践体系
つまり仏教とは、混沌とした「心」という対象に対して、悟りという目的へ向かうための、極めて現実的な実践システムなのです。
4.仏教には「絶対神」がいない理由
ここで語られる、非常に重要なポイントがあります。
仏教には、「絶対の神」がいません。
なぜか。
それは、「誰もが実践によって到達できるシステムだから」。
ブッダは、特別な存在ではなく、私たちと同じ「人間」として生まれ、悟り、亡くなった。
だからこそ仏教は、
- 信じるだけの宗教ではなく
- 実践すれば誰でも至れる道を示す
「悟りのシステム」として成り立っているのです。
5.悟りとは「登り方がわかること」
この2010年7月1日の講義を、朝活であらためて見返したとき、私の中である僧侶が語っていた一つの比喩が重なりました。
『「悟り」とは、人生という崖の「登り方がわかること」』
登り切った先(涅槃)に行けるかどうかではなく、まずは
- どこに足をかけ
- どう身体を使い
- どう進めばよいのか
その道筋が見えること。
それが「悟り」。
マンダラチャートもまた、人生やビジネスの「登り方」を可視化するシステムだと、私は感じます。
6.人生にも、ビジネスにも使える仏教システム
松村寧雄先生は、この回の最後でこう示唆されます。
仏教がシステムだとわかれば、人生にも、ビジネスにも、あらゆる場面に応用できる。
これは、マンダラチャートが「人生」「仕事」「家庭」など人生八大分野学すべてに使える理由とも、深く重なります。
松村寧雄先生の2010年7月1日・第1回講義は、今見ても、まったく色褪せません。
むしろ、人生のフェーズが変わるたびに、違う深さで刺さってくる講義だと感じます。
仏教を「信仰」ではなく、「システム」として捉える。
そこには、現代を生きる私たちが混沌とした心と人生を扱うための智慧がありますね。
投稿者プロフィール
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1967年千葉県松戸市生まれ。青山学院大学卒業後、大和証券系VC、ワタミ、CCCを経て31歳で株式会社ジップを創業。22年間ブックオフ加盟店4店舗を運営し、2020年事業譲渡後、株式会社本領として新たなスタートを切る。
現在はマンダラチャート認定コーチとして、仏陀の智慧を経営に活かす活動や、合氣道の指導、経営戦略・人生論の研究を続けている。noteやSNSで日々の学びと気づきを発信している。
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