マンダラチャートとは? 目次
マンダラチャートとは1979年松村寧雄によって開発された9マス思考発想法と目標達成ツールです。
マンダラチャート誕生と発展の歴史
マンダラチャートは、3x3のマトリックスで目標や要因を整理し、視覚的に明確化する手法です。
シート形式で必要な要素を記入すると、解説なしでも直感的に理解することができます。
メジャーリーガー大谷翔平選手は高校時代にこのフレームワークを活用し、夢を実現しました。達成のポイントとして、このマンダラチャートの作り方が挙げられます。現在も多くの経営者やスポーツトレーナー、教育関係者、企業などが同じく活躍しています。
マンダラチャートの創始者、松村寧雄氏は東京生まれで、40歳でコンピューターメーカーを退職後、仏教と出会い、マンダラチャートを開発。1984年にマンダラ手帳を制作し、2008年にマンダラチャート学会を設立。この手法は、日本だけでなく世界中で目標達成ツールとして活用されています。
この手法は、日本だけでなく世界中で目標達成ツールとして活用されています。
事例:【やってみよう】大谷翔平選手のマンダラチャートを徹底解説!成果・能力・姿勢を見える化すると人材開発にも応用可能! について
根底にある「マンダラ思考」とは
マンダラチャートは単なるフレームワークではなく、根底には「マンダラ思考」と呼ばれる思考法があります。マンダラ思考は第1原則から第8原則まであり、原点はブッダの知恵です。
人生とビジネスを豊かに生き抜くための考え方、宇宙のルールをブッダの教えの中から以下の8つを取り出し、それを現在の分かりやすい言葉に置き換えています。
<マンダラ思考原則> | <原点 ブッダの知恵> | |
---|---|---|
第1原則:相互依存 | → | 「空(くう)」の知恵 |
第2原則:統合力 | → | 「マンダラ」の知恵 |
第3原則:あるべき姿 | → | 「苦集滅道(くしゅうめつどう)」の知恵 |
第4原則:開発力 | → | 「中道(ちゅうどう)」の知恵 |
第5原則:感謝 | → | 「唯識(ゆいしき)」の知恵 |
第6原則:主体性 | → | 「縁起(えんぎ)」の知恵 |
第7原則:仮説検証 | → | 「禅定(ぜんじょう)」の知恵 |
第8原則:継続改革 | → | 「無常(むじょう)」の知恵 |
「マンダラチャートがうまく書けない」という方は、このマンダラ思考を学ばれることをお薦めします。一見難しそうですが、こちらの書籍ではわかりやすく解説しています。またマンダラチャートワークショップでみんなで一緒に考えることも効果的です。1人で悩むのではなく他人の力、全体の力を借りて夢を叶えることこそがマンダラチャートの極意です。
マンダラ思考、ブッダの智慧について深く学びたい方はマンダラチャート認定コーチセミナー受講をお薦めしています。
マンダラチャート8つの特性
1:バランスが取れる
マンダラチャートは、中心核から放射状に8つのセクションを持つ構造です。このため、プロジェクトや課題の各側面に均等に注意を向けることができます。優先順位が偏ることなく、全体のバランスを視覚的に把握するのに役立ちます。
2:全体と部分と関係性が一目で同時に把握できる
全体的な目標と具体的なタスクの関係性が、マンダラチャート上で明確に表示されます。全体と部分の関連性を一度に把握できるので、戦略的な視点からの分析や意思決定が効率的に行えます。
3:全ての問題を解決できる
一見大げさに思えるかもしれませんが、マンダラチャートは多岐にわたる問題解決に使用できます。個人の目標設定から組織の戦略策定まで、幅広い問題を体系的に解析するのに役立ちます。
4:無限の発想が湧きながら集約できる
アイデアの発散と集約を同時に行うことが可能です。新しいアイデアを随時追加しながら、それらを整理し、最終的な方針にまとめることができます。
5:階層化した情報を把握できる
中心核から外側に向かって、具体的な情報から抽象的な情報へと階層化することができます。この特性により、情報の優先度を明確にし、効果的な分析が可能になります。
6:本質を把握できる
マンダラチャートは、目標や問題の本質に迫るのに役立ちます。構造化された分析によって、重要な側面を見逃すことなく、本質的な解決策へとたどり着けます。
7:情報を共有できる
チームメンバーや関係者間で情報の共有が容易です。一覧性が高く、ビジュアルな表現が直感的な理解を促進するため、効果的なコミュニケーションツールとなります。
8:ビジュアル化できる
複雑な情報や計画を視覚的に表現することができます。この視覚化により、情報の理解が深まり、具体的な戦略やアクションプランへの変換がスムーズに進展します。
マンダラチャートの書き方・実践方法
1.マンダラチャートの構造
マンダラチャートは「密教曼荼羅図」を元に開発された“中心核を持つ3×3のフレーム”です。
特徴として「全体と部分と関係性が一目で同時に把握できる」という点があります。
A型チャートとB型チャートがあります。
マンダラチャートのシートを無料でダウンロードして、自分で作り方を試しましょう。
2.マンダラチャートの書き方
- 中心核にテーマ(解決したい問題・目標・プロジェクトなど)のテーマを入れます。
(幹、テーマ、大目標) - 回りの8マスにテーマに対する解決策、行動計画・要因・要点などを書き込んでいきます。
(枝、エリア、中目標)
※この場合、どんなカテゴリを入れるのかは基本的に自由ですが、使用目的に応じたフレームワークもあります。(マンダラチャートのフレームワーク参照) - その8つの中目標を実現するために、さらに具体的な行動目標や達成目標や考え方を周囲に記述します。
(葉、アクション、小目標)
3.マンダラチャートの書き順
マンダラチャートには創業開発者・松村寧雄が定めた「書く順番」があります。
すなわち、「下」 → 「左」 → 「上」 → 「右」 → 「左下」 → 「左上」 → 「右上」 → 「右下」です。
わかりやすいようにA~Hの記号がわりふられています。
これは漢字における書き順のようなもので、より良い発想が得やすいとされています。
ちなみになぜこの順番になったかの由来は「1.曼陀羅の東南南北の順番」「2.端っこを残したほうが発想しやすい」など諸説あります。
4.マンダラチャートのフレームワーク
- 人生8大目標:マンダラ手帳にも使われる人生とビジネスを豊かにするためのバランスを考慮した目標。「A.健康」「B.仕事」「C.経済」「D,家庭」「E,社会」「F.人格」「G.学習」「H.遊び」の8つで構成される。
- マンダラ手帳ワークショップで1年間の計画を記載できます。さらに振返りセミナーで毎月目標を振り返ることができます。
- ビジネス目標:ビジネスについて深掘りする際に用いる目標。人生8大目標の「B.仕事」をテーマ(中心核)に据えて考える。社長の目標と幹部の目標と一般社員の目標は立場・役割によって異なるため、いくつかのフレームワークがあります。
- 企業向けマンダラ手帳活用セミナー、企業向けマンダラチャートワークショップを行うことができます
- OKR目標:主に職場の仲間や経営幹部たちと目標進捗管理と人生応援の両立を目指して考案された8つの目標。エクセル ( Excel Online )で行うため、場所を選ばずリモートで目標共有が可能。ビジネス上で重要な、成果・能力・姿勢の3つを2回ずつ考えるビジネス目標(「B.成果」「C.能力」「D.姿勢」「E.成果2」「F.能力2」「G.姿勢2」)と「A.健康」「H.趣味家庭」のプライベート目標があります。
- 詳しくはマンダラOKRをご覧ください。
セミナープログラム
マンダラ思考とマンダラチャートの活用方法を学ぶのに最適なセミナーを複数用意しています。
2023年度のセミナー情報や、大谷翔平選手の球団での活躍を参考にした実例の紹介もあります。
マンダラチャート関連商品
マンダラ思考を身につけるには習慣化が重要です。それを手助けしてくれるマンダラ関連商品をご用意しています。
→ マンダラチャートを導入する3つのステップ
STEP1.初心者向け「マンダラチャートの書籍購入」&「入門ワークショップ参加」
A.自分でやってみる「マンダラチャート書籍購入」
まずは書籍で豊富な事例や具体的な説明資料でマンダラチャートの基礎を学び、自分でマンダラチャートをつくってみることをお薦めします。
B.認定コーチと学ぶ「マンダラチャート入門ワークショップ参加」
当協会では初心者の方向けに毎月1回入門ワークショップを実施しています。マンダラチャート認定講師がやさしく毎月オンライン Zoom で開催しているのでお気軽にご参加ください。
STEP2.中級者向け「マンダラチャート振返りワークショップ」
当協会に所属する認定コーチたちが開催する「振返りセミナー」「手帳活用セミナー」に参加して、マンダラチャートを習慣化してみてください。
STEP3.上級者向け「マンダラチャート認定コーチ養成セミナー」
2日間の講座でマンダラチャートの本質「ブッダの智慧」を学び、認定コーチ活動をすることで、マンダラチャート関連セミナーを開催することができます。