7月26日(土)、栃木県大田原市に本社を置く総合建設企業・那須土木株式会社の本社会議室にて、「マンダラ人生100年計画セミナー」を開催しました。玉木茂会長、玉木勇介社長をはじめ総勢55名の社員の皆さまが参加し、クローバ経営研究所の松村剛志代表がファシリテート、私(本領)もお手伝いいたしました。
この那須土木さまでのセミナーは、実は28年の歴史を持つ取り組みでもあります。玉木茂会長は1990年代半ばより、マンダラチャート創始者・松村寧雄先生から直接指導を受けてこられました。そして、社員の皆さま一人ひとりの人生を大切にする理念のもと、人生100年計画セミナーを毎年欠かさず開催してこられたのです。松村寧雄先生とは、那須土木本社の近くにある曹洞宗・光信寺での長年の座禅仲間でもあり、深いご縁で結ばれていました。
セミナーの目的と共有された問い
セミナーの目的は、那須土木さまの社員さまが「人生100年時代」を見据え、自分の価値観や行動指針と向き合うことにありました。「自分らしい豊かな人生をどう描くか」という問いを共有しました。
プログラムの流れとその意図
当日は以下の3部構成で進行しました。
1. 導入・趣旨説明 – 長寿社会の背景やマンダラチャートの基本理念を紹介し、「人生100年計画」の意義を共有しました。
2. ワークショップ – 自分が大切にしている価値観を棚卸しし、健康・仕事・経済・家庭・社会・人格・学習・趣味という8分野をマンダラチャートに書き出して言語化するプロセスです。4人1組のチームで共有し、気付きを発表し合いました。
3. まとめ – 松村剛志さんからの総括メッセージに続き、私からは「人生をデザインするとは何か」という話をしました。
印象的だったのは、約60名の社員全員が一体感と集中力に満ち、前向きに取り組んでくださったことです。松村剛志さんは「那須土木さまは従業員に豊かさを提供しようとしている素晴らしい会社です」とコメントしていました。
参加者の声から見える効果
セミナー後の感想では、「自分が何を大切にしているか整理できたことで仕事への姿勢が変わりそう」「将来への不安が希望に変わり、家族のことをもっと考えたくなった」といった声が多く寄せられました。会社の中でこうした時間を設けてもらえること自体がありがたいという意見もありました。
今回のワークにより、自分の人生を自ら設計する意識が高まり、日々の仕事や暮らしに対する視座を広げるきっかけとなったようです。
今後の展望
今回得られた気付きを風化させないためには、定期的に振り返る機会を持ち、職場全体で学びと成長を共有する風土を育むことが重要です。マンダラチャート協会からも、マンダラ手帳を活用したセルフコーチングやOKR(Objectives and Key Results)セミナーなど、継続的に支援できるメニューを提案していきます。また、トップマネジメントと参加者との対話の機会を改めて設けることで、組織全体の理解を深められるでしょう。
コーチとしての気付き
那須土木の皆さまは、日頃から地域社会に貢献し、社員育成や技術研修に力を注いでいます。そうした文化の上に、マンダラチャートを通じて自分の価値観やビジョンを言語化する時間を持つことで、仕事と人生の両方を充実させる土壌がさらに整うと感じました。
マンダラチャートは「八方よし」の視点を提供し、個人の幸福と組織のビジョンを結びつける強力なツールです。今後も多くの企業や団体でこのフレームワークを活用し、誰もが自分の人生を主体的にデザインできる社会を広げていきたいと思います。
投稿者プロフィール

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1967年千葉県松戸市生まれ。青山学院大学卒業後、大和証券系VC、ワタミ、CCCを経て31歳で株式会社ジップを創業。22年間ブックオフ加盟店4店舗を運営し、2020年事業譲渡後、株式会社本領として新たなスタートを切る。
現在はマンダラチャート認定コーチとして、仏陀の智慧を経営に活かす活動や、合氣道の指導、経営戦略・人生論の研究を続けている。noteやSNSで日々の学びと気づきを発信している。
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