ラグビーは、身体的・精神的な強さが求められるスポーツです。特に、大学4年生にとって、引退までの期間をどう過ごすかは、今後のキャリアにも影響を与えます。今回は、9マスのマンダラチャートを活用して、引退までの3ヶ月間で大切にすべきことを整理し、具体的な行動に落とし込む方法をご紹介します。
9マスのマンダラチャートとは?
9マスのマンダラチャートは、中心に一つの目標やテーマを設定し、その周りに関連する要素を配置して整理するフレームワークです。これにより、目標達成に向けて何が必要かを視覚的に整理し、実行可能な行動に落とし込むことができます。
たとえば、「引退までにチームに貢献する」を中心に据え、周りに「フィジカル強化」「メンタル強化」「戦術理解」「リーダーシップ発揮」「後輩指導」「試合準備」「怪我予防」「コミュニケーション向上」などの具体的なテーマを配置します。
コーチングの実際のシーン
以下は、実際のコーチングセッションの一場面です。ここでは、幹部メンバーが9マスのマンダラチャートを使って、自分の目標を具体的な行動計画に落とし込んでいきます。
シーン:メンタルヘルスコーチングの場面
(コーチが9マスのマンダラチャートをホワイトボードに描きながら話し始める)
コーチ(あなた):「みなさん、今日は9マスのマンダラチャートを使って、この3ヶ月間で何を優先的に取り組むべきかを整理していきましょう。まず、中央に『引退までにチームに貢献する』と書いてみてください。」
(幹部メンバーたちがそれぞれ自分の紙に中央のマスを埋めていく)
幹部A:「僕は『フィジカル強化』を一つの重点テーマにします。特に、パワーとスピードを引き上げるためのトレーニングを強化したいです。」
コーチ:「いいですね。では、それをさらに具体的にしてみましょう。例えば、『スクワットの重量を10kg増やす』『ダッシュのタイムを0.2秒縮める』など、数値目標にしてみてください。」
幹部A:「なるほど、目標が具体的になるとやる気が出ますね。今週はスクワットのセット数を増やして、重量アップを目指します。」
コーチ:「そうですね。そして、その進捗を毎週確認し、必要に応じてトレーニングメニューを調整しましょう。これが『24時間以内に行動に移す』というルールです。今日から早速取り組みましょう。」
幹部B:「僕は『怪我予防』をテーマにして、ストレッチやリカバリートレーニングに力を入れます。シーズン終盤で怪我は絶対に避けたいので、毎日のルーティンに組み込みます。」
コーチ:「それも非常に重要ですね。具体的には、どんなストレッチを、どのタイミングで行うかを決めてみてください。そして、リカバリートレーニングの内容も確認し、チーム全体に広めていきましょう。」
9マスのマンダラチャートで得られる効果
9マスのマンダラチャートを活用することで、ラグビー部の4回生は、自分の目標を具体的に視覚化し、それを日々の行動に落とし込むことができます。また、全体を俯瞰して見ることで、どこに集中すべきかが明確になり、モチベーションを高める効果もあります。
さらに、目標を達成するための行動を24時間以内に実行するルールを設けることで、目標が実現可能なアクションに変わり、実際の成果が得られるようになります。このように、マンダラチャートはスポーツ選手にとって強力な自己管理ツールとなります。
まとめ
引退までの残り少ない時間を有効に活用するために、9マスのマンダラチャートを取り入れてみましょう。目標を視覚化し、具体的な行動に落とし込むことで、ラグビー部の4回生たちは、自信を持って最後のシーズンを戦い抜くことができるでしょう。そして、これらの経験は、引退後のキャリアにも大いに役立つはずです。
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