私がマンダラチャートを愛用する理由の一つ。

それは、「思考が迷わなくなる」からです。

私たちは日々、膨大な情報や選択肢の中で生きています。

仕事、家庭、人間関係、健康、学び、経済…。

目の前にある課題を追いかけているうちに、気づけば“全体”を見失ってしまう。

これは、遭難に近い状態です。

■ マンダラチャートの最大の特性

── 思考を“見える化”し、全体構造をつかむ

マンダラチャートの本質は、

「頭の中の見えないものを、紙の上に可視化すること」です。

可視化されることで、私たちは次の三つの視点を同時に扱えるようになります。

● 鳥の目(マクロ/全体)

俯瞰して全体を見渡す視点。

山頂から地形を確認するように、人生全体・プロジェクト全体の構造を捉えます。

● 虫の目(ミクロ/部分)

細部に入り込み、手触りを感じる視点。

現場の「リアル」や「今この瞬間」にフォーカスし、必要なアクションを具体化します。

● 

魚の目(トレンド/関係性)

水流のように流れを読む視点。

全体と部分の“つながり”を見抜き、どこに向かえば良いのかを把握します。

マンダラチャートは、この三つを同時に持つための「思考の航海図」です。

■ 三つの視点が揃うと、人は“遭難しない”

人生で迷うとき、何が起きているのでしょうか。

・部分に囚われすぎて、全体が見えなくなっている

・全体ばかり見すぎて、具体的な行動がわからない

・流れ(関係性)を読み違え、方向を誤る

これらはすべて、三つの視点のどれかを失っている状態です。

だからこそ迷い、焦り、立ち止まり、時に逆方向へ進んでしまう。

逆に──

全体(鳥の目)と部分(虫の目)と関係性(魚の目)が揃っている人は、迷わない。遭難しない。

なぜなら、自分の位置がわかり、行くべき方向がわかり、どんな道筋を進めば良いかも見えているからです。

■ 人生の“光指す方”は、三つの視点の重なりにある

私にとってマンダラとは、

「自分の魂が進むべき方向を思い出すための地図」です。

・何を大切にして生きるのか

・どこへ向かいたいのか

・そのために今日、何をするのか

これらは、全体と細部と流れの関係性を認識できたときに初めて、明確に浮かび上がってきます。

言い換えれば、

「思考を見える化することは、人生の迷子を防ぐ最も確実な方法です」

マンダラチャートがあれば、自分の“光指す方”を常に確認できる。

たとえ環境や状況が変わろうとも、人生の軸がブレなくなる。

■ 最後に ——

あなたは今、どの視点を失っているだろうか?

鳥の目を忘れていないか。

虫の目から逃げていないか。

魚の目で関係性を見抜けているか。

三つが揃ったとき、人生は驚くほどスムーズに流れ始めます。

そして、もう迷わない。

なぜなら、

あなたがどこから来て、どこへ向かうのかが見えるから。

マンダラチャートは、そのための確かな道標です。

あなた自身の“本領”を生きるために、どうかこの地図を使いこなしてみてください。

投稿者プロフィール

本領亮一
1967年千葉県松戸市生まれ。青山学院大学卒業後、大和証券系VC、ワタミ、CCCを経て31歳で株式会社ジップを創業。22年間ブックオフ加盟店4店舗を運営し、2020年事業譲渡後、株式会社本領として新たなスタートを切る。
現在はマンダラチャート認定コーチとして、仏陀の智慧を経営に活かす活動や、合氣道の指導、経営戦略・人生論の研究を続けている。noteやSNSで日々の学びと気づきを発信している。