マンダラチャート認定講師162号の宇田佳子です。

 2025年3月21日(金)、新たな学びと実践の場として『仏陀の智慧を活かす経営研究会』がスタートいたしました。

この研究会は、マンダラチャート創案者・故松村寧雄先生が長年提唱してきた 「仏陀の智慧」「曼荼羅思考」「人生計画」「経営計画」の本質を、 あらためて深く学び、現代の経営と人生に活かすことを目的としています。

■ 開催の背景と目的

代表の太田勝久氏より、研究会の設立趣旨と全体構想についてご説明いただきました。

故・松村寧雄(まつむら・やすお)先生が長年提唱してきた「仏陀の智慧」「曼荼羅思考」「人生計画」「経営計画」の真意を改めて掘り下げ、実践・継承につなげていきたいという想いから本研究会はスタートしました。

2017年に松村先生が逝去された後、その膨大な記録(テキスト・動画等)はGoogleドライブ上に整理・保存されました。PDF形式だけでも約8000ページに及び、先生ご本人も「6000〜7000ページ」とおっしゃっていたほどの分量です。

しかし、そのままでは後世に伝えていくには難しく、真意を読み解くには再構成が必要と判断。 2023年11月、松村先生の七回忌にあわせて、太田勝久氏と松岡氏により「松村寧雄先生業績編纂集(全8巻・約4000ページ)」を編纂・献本いたしました。

これをもとに2024年は古参メンバーを中心に月1回の勉強会を行い、 そして2025年の本年はその学びの場を広げ、認定講師を含めた本格的な研究会として再始動する運びとなりました。

現在使用しているテキストは、この「業績編纂集」をベースに構成されています。

研究会は3月〜12月まで全10回程度を予定。 根本仏教から始まり、大乗・密教など仏教史を俯瞰し、マンダラ思考や八原則への展開を学びます。 “心を高める経営”を実現するための指針となることを目指しています。

■ 研究会の進め方と特徴

松山将三郎氏からは、今後の運営方法についての補足がありました。

  • 講義 → グループ感想シェア → 全体共有という流れを基本に進行
  • 感想シートやメモはオンラインで共有・保存
  • グループにはあらかじめリーダーを配置し、発表と要約を担当
  • テキストは特設ページからダウンロード可能

アナログとデジタルの融合により、効率的かつ深い学びを実現する仕組みが整っています。

■ 第一回講義:仏陀の智慧の体系とは?

太田氏による講義では、松村先生の思想をベースに、仏教と経営の接点について丁寧な解説が行われました。

● 仏教は“システム”である

仏陀の悟りを「空・十二因縁・五蘊無我・中道」の4本柱で捉えた松村先生は、 それを「四つ葉のクローバー」として図解。 この思考が「曼荼羅思考」や「マンダラチャート八原則」に展開されました。

● 仏教史とマンダラの成立

  • 根本仏教(ブッダの直接の教え)から始まり、
  • 大乗仏教(龍樹の空、世親の唯識)
  • 密教(曼荼羅の図解・胎蔵界/金剛界)へと発展
  • 日本への伝来と宗派の展開(空海、天台宗、禅など)

仏教の思想史全体を体系的に捉えることで、経営や人生に活かす智慧として再構成する流れが示されました。

● 科学との接点

量子力学との対比や、潜在意識へのアプローチについても紹介があり、 「縁起」は物理学や経営心理学といった分野にもつながる可能性があると語られました。

■ グループディスカッションと共有

講義の合間には、4~5名のグループでの感想シェアも実施。

  • 「クローバーと仏陀の悟りのつながりが理解できた」
  • 「般若心経を改めて読み直したくなった」
  • 「仏教を“システム”として見る視点が新鮮だった」 など、多様な気づきが共有されました。

■ 私自身の感想

私自身は、松村寧雄先生から直接教わったことはないので、 深いつながりのある太田先生や他の受講者の皆さまとのやり取りがとても興味深いものとなりました!

今回は、総論として仏教史(世界の宗教の流れの中での仏教)、 また今解き明かされつつある観点から紐解いた「今こそ重要な仏陀の智慧」についての説明があり、 とても感銘を受けました!!!

■ 今後の展望

次回以降の研究会では、

  • 苦集滅動・八正道・十二縁起といった仏教の要点
  • 松村寧雄先生のテキストに基づく解説
  • 経営・人生への具体的応用 などを、講義と対話を通じて深めていく予定です。

デジタルアーカイブやAI議事録化なども併用しながら、 “学びを記録し、継続する”ための体制づくりが進められています。


最後に

『仏陀の智慧を活かす経営研究会』は、限定メンバーによるクローズドな学びの場として開催されています。 今後も当ブログでは、参加者の学びや気づき、講義のエッセンスなどをレポート形式で随時お届けしてまいります。 関係者の皆さま、そしてマンダラチャートに関心を寄せてくださる皆さまにとっても、学びの一助となれば幸いです。

主催:マンダラチャート協会 講師:太田勝久氏、松山将三郎氏 ほか

投稿者プロフィール

keiko