スポーツメンタルコーチとして、2回生の選手が抱える悩みを整理するため、マンダラチャートを活用しました。今回のセッションでは、選手が周囲との温度差に悩み、自分自身がどのように行動すべきかを見つけるプロセスを一緒に進めました。最終的に、選手は自分を客観的に見つめ直し、新しい気づきを得ることができました。

マンダラチャートとは?

マンダラチャートは、目標やテーマを中心に据え、その周囲の8マスに関連する要素や行動を書き出すフレームワークです。このチャートを通じて、悩みを整理し、解決策を具体的な行動計画に落とし込むことができます。今回は、選手の悩みと目標を整理しながら、周囲との温度差に対処する方法を見つけていきました。

コーチングのシーン:マンダラチャートで自分を見つめ直す

2回生の選手は、チームメイトとの温度差に悩み、自分がどうすれば良いのか分からなくなっていました。私は、選手の「現在の悩み事」や「本当はどうなりたいのか」、「チームメイトとの話」など、8つのマスに書き出しながら話を整理しました。


シーン:選手との対話

コーチ(あなた):「今日は、君が感じていることをマンダラチャートに整理してみよう。まず、中央に『チームとの温度差を解消したい』と書いて、周りに話してくれた内容を埋めていこうか。」

選手:「はい。僕の悩みは、チームメイトとの温度差が大きいことです。みんながもっと真剣に取り組んでくれたら…って感じます。」

(「現在の悩み」「本当はどうなりたいか」「チームメイトとの話」「おすすめのワーク」「コーチ達に伝えたいこと」などを8つのマスに埋めていく)

コーチ:「それぞれ書いてみて、どう感じますか?」

選手:「こうやって整理すると、僕が何に悩んでいたかがはっきりしますね。でも…」

コーチ:「どうしました?」

選手:「今まで話してみて、自分って『しょうもない奴やな!』って感じました。『わがままもいいとこや』って(笑)」

コーチ:「そう感じたんですね。それが大事な気づきだよ。自分を客観的に見つめられるようになったということだから、次にどうすべきかが見えてくるよ。」

選手:「確かに、もっとチーム全体のことを考えて、自分ができることに集中しようと思います。」


気づきと自己変革

このセッションを通じて、選手は自分の悩みを客観視し、これまで自分が周囲に対してどのように感じていたかを振り返ることができました。マンダラチャートを使うことで、選手は「しょうもない奴」と自らを振り返り、自分が抱えていた不満がわがままなものであったことに気づき、行動を見直すきっかけとなりました。

まとめ

マンダラチャートは、自分を客観的に見つめ直すための強力なツールです。今回のコーチングセッションでは、選手が自分の悩みを整理し、周囲との温度差に悩んでいた自分を振り返ることができました。自分の行動を見直し、チームの一員としてどう成長していくかを考える機会となったのです。